『東京上空300メートル』の概要
| 原題/英題 | 東京上空300メートル |
| 製作年 | 2026 |
| 製作国 | 日本 |
| 監督 | 大墻敦 |
| 時間 | 110分 |
| 配給協力 | ポレポレ東中野 |
都心にやってくる米軍ヘリの活動状況を徹底取材した調査報道ドキュメンタリー作品。
『東京上空300メートル』の予告編
この映画で知ることができること
- 「米軍特権」と自国の出来事をコントロールできない日本の実態
- 首都のど真ん中を違法な高度で移動する米軍ヘリの活動
- 日本国内での米軍による重大な事故・犯罪の歴史と、市民の闘い
この映画の背景
- 毎日新聞の「特権を問う」取材班と大墻監督により制作された
『東京上空300メートル』の感想
東京在住ではないものの、仕事や映画を観たりでそこそこ都内に行くことがある。しかしながらこの映画の中で報道チームが捉えた事実を全然知らなかった。
都心にて違法な高度で米軍ヘリが飛んでいるのである。それこそビルより低い高度で飛ぶ(なんなら目印かのようにビルを軸に旋回してみたりする)という明らかにおかしいことが起きているのだ。

筆者
どう考えても都心でビルの間近をヘリが飛ぶなんて危ないだろ!
この映画では毎日新聞の記者が入念な調査報道によりその実態をあぶり出していく。そして浮かび上がる日本とアメリカとの異常な関係性も含め驚きと怒りがあった。遡れば1964年に町田墜落事故という事故が起きていた(事故で姉を失った遺族の方が出演されている)。そして当然これら問題は長年沖縄の人々が苦しみ続けている基地問題や米兵による犯罪が繰り返される状況とも地続きである。「沖縄問題」と矮小化することは間違っているのだ。
かつて米兵による性暴力の被害に遭われた経験をもとに繰り返されないよう活動を続けてきたキャサリン・ジェーン・フィッシャーさんが「アメリカに向かって日本の意見を言って大丈夫」だと官僚的な人に話すシーンがあったが、本当にそのとおりだと思う。

筆者
昨今の報道が権力と一体化に向かっている中で、こういった調査報道チームが素晴らしい報道をしていることには希望も感じられたな

