『撃たれた自由の声を撮れ』の概要
| 原題/英題 | Shot the Voice of Freedom |
| 製作年 | 2024 |
| 製作国 | 日本 |
| 監督 | ザイナブ・エンテザール |
| 時間 | 70分 |
| 配給 | 東風 |
タリバン支配下のアフガニスタンにて、自由と権利を求め続ける女性たちの闘いを追うドキュメンタリー映画である。
『撃たれた自由の声を撮れ』の予告編
この映画で知ることができること
- アフガニスタンは現在世界で唯一女性の教育の権利がない国である。
- 社会に根強くある家父長制、児童婚、タリバンによる暴力や強制的な婚姻など、女性への抑圧が数多く存在する。
- 市民の権利であるはずのデモに対し、タリバン兵は銃による脅しや、ときには発砲すらして抑圧をする。
この映画の背景
- 20年にわたる民主政権が崩壊し、アフガニスタンの女性たちは再び家に閉じ込められ、少女たちは年の離れた男と結婚させられてしまうようになってしまった。
- メインの登場人物となるラシュミンと妹のナスタランは他の女性達とともに、路上で声をあげてきた。
- スカーフにスマートフォンを隠しての撮影もしている。
『撃たれた自由の声を撮れ』の感想
ラシュミンとナスタランたちのデモ活動を追うカメラはときにスカーフに隠され、ときには混乱のさなかのめちゃくちゃな手ブレ映像を映し、大変緊張感と臨場感がある。次世代に同じ苦しみさせまいと闘う彼女たちの姿はあまりに切実であり、それを押さえつけるタリバンや家父長制はびこる社会に怒りを覚えずにはいられなかった。
「みんなが口を噤んだままだと”不満はない、幸せなんだ”と勘違いされる」という言葉は、日本に住む人にもしかと受け止めてほしい。社会のおかしなことに対しては声をあげるべきなのだ。
映画終盤でラシュミンは国内での活動ができなくなってしまうのだが、他の女性達がその後に立ち上がっていた。このような連鎖が、いつかおおきなうねりに変わることを願ってやまない。

筆者
家父長制滅びろ!
おまけ シアタートークを聴けた@ポレポレ東中野

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授の後藤絵美さんと、2022年に家族で日本に避難されてきたアウィードさんが登壇された。
アウィードさんは初めて自身の経験を語るとのことであった。
詳細は、公式のレポートがXにて投稿されているので是非読んでみていただきたい。
トークの中でも解説されていたが、『ハワの手習い』のナジーバ監督や、『撃たれた自由の声を撮れ』のザイナブ監督、アウィードさんは生まれた年が近く、ちょうど教育を受けることができた世代である。

筆者
やはり学びこそ希望だよな…!
また2027年初めに、アウィードさんと夫のバシールさんの経験を綴った書籍が東京外国語大学出版会より出版されるとのお話もあった。注視されたし。


