『軍服を着た神様』の概要
| 原題/英題 | 軍服を着た神様 |
| 製作年 | 2025 |
| 製作国 | 日本 |
| 監督 | 遠藤協 |
| 時間 | 107分 |
| 配給 | 三叉路フィルム |
台湾には日本人を神として祀る場所が50箇所以上あるという。文化人類学者の藤野陽平氏と記録映像作家の遠藤協がそれらの神を訪ね歩いたドキュメンタリー映画である。

筆者
思ってた感じじゃなさすぎて面白かった!
『軍服を着た神様』の予告編
この映画で知ることができること
- 台湾には「日本神(にほんがみ)」と呼ばれる日本人を祀った場所が50箇所以上もある
- 戦死した日本人の亡霊の言い伝えが、小さな願いを叶える神様として今では台湾の人々に親しまれている
- かつて日本によって植民地とされた台湾で日本人の、それも軍服を着た神様が生まれた理由
この映画の背景
- 文化人類学者の藤野氏が、大学の後輩に当たる遠藤氏を誘って台湾へ行ったのがきっかけで制作された(と映画内で説明されるが、二人の間で認識にズレがあるらしい)
- コロナ禍を挟み、6年にわたって記録されている
『軍服を着た神様』の感想
実に不可思議な映画を観てしまった。
隣国と自国の意外な一面を垣間見ることで知的好奇心が刺激されつつも、なんだか愉快な気持ちになれる、そんな映画である。
侵略する側だった日本の軍人が台湾の地で戦死し、「鬼(クイ≒日本で言う亡霊)」となり、台湾の人々の慈悲の心と祟を畏れる心でもって現地の方々により神へと育成されていく(そしていまなお成長中!)という思いもよらぬの状況が6人の日本神のエピソードとともに紐解かれていくのである。
しかも現在はその神が降りてきて実に地味なアドバイスをしたり(「結婚するなら経済状況を良くしろ」、「酒とタバコは体に良くない」)またロトの願掛けとして人気だったりとなんだかおかしみのある存在になっている。
さらには日本に住む、その日本神の子孫たちとの邂逅も収められており「ズレながら重りあう」台湾と日本の文化に触れることのできる作品である。
ちなみに「馬喰町バンド」によるオープニングテーマもまたとても良い。

筆者
なんだか頭で流れ続けるんだよな〜このテーマ
おまけ 監督の舞台挨拶を聴いた!
監督の地元でもあるという柏のキネマ旬報シアターにて舞台挨拶を聴くことができた。





筆者
おもしろかった〜

