『原爆資料館 語り継ぐものたち』の概要
| 原題/英題 | 原爆資料館 語り継ぐものたち |
| 製作年 | 2025 |
| 製作国 | 日本 |
| 監督 | 斉藤俊幸、立川直樹 |
| 時間 | 101分 |
| 配給 | きろくびと |
重要文化財に指定されている「原爆資料館」こと「広島平和記念資料館」の歴史と、歴代の館長や被爆者、そして戦争に反対する人々の想いを紡ぐドキュメンタリー。

筆者
必見!
『原爆資料館 語り継ぐものたち』の予告編
この映画で知ることができること
- 原爆資料館1955年に開館して以来、累計8000万人が訪れている
- 2025年の入館者数は過去最高の258万人(そのうち外国人は94万人)
- 地質学者である初代館長・長岡省吾氏らが集めていた爆心地付近の瓦礫を公民館で展示していた「原爆参考資料陳列室」がはじまり
- 3度の大幅なリニューアルがなされている。現在は被爆者が減り、展示は資料に基づく形へと移行した
- 2万2000点を超える遺品や資料などを収蔵し、毎年数百点遺族からの持ち込み等で資料が増えている
- 2023年のG7の来訪において、ガラス張りの資料館は白い目隠しで覆われ視察の様子は完全未公開とされ、日本政府は意図を持って展示を作り上げてきた館長らの想いを冒涜したも同然である
この映画の背景
- 本作は、広島ホームテレビ報道部の立川直樹と斉藤俊幸が共同で監督を務めている
- 100時間以上にわたる映像素材や新たな証言を元に構成されている
『原爆資料館 語り継ぐものたち』の感想
原爆資料館の持つ想いの重みのようなものがひしひしと伝わってくるドキュメンタリーである。
初代館長の学者としての意志には震えるものがあった。
原爆投下の当日、出張で広島にいなかった初代館長長岡氏は2日後に爆心地付近の神社の灯籠の花崗岩が溶けていることを観察し、ただならぬ爆弾が落とされたのだと思い至ったという。そして付近の爆破の影響を調べ爆心を割り出し、それを自費出版により英語を交え発表した。その後資料として原爆で溶けた瓦礫を集め始めたのが、原爆資料館の始まりなのだ。
そして、その原爆資料館は歴代館長たちがまさに命を削り守り続けてきた施設なのである。
81年の時が経ち被爆者の方が減りつつある。そのなかで展示も資料を基軸とした形に変わったという。たとえ形をかえても我々はこれらのことを風化させてはいけないと思いを強くした。

筆者
恥ずかしながらいまだ来訪したことのない筆者である…必ずや行かねば!と想いを強くしました
ところで、オールドメディアと呼ばれるようになったテレビは中央においてはもはや「報道」からは縁遠い立場にあるとすら思ってしまう今日このごろ(※報道特集など力の入った番組も残っているけど)、地方のテレビ局発で素晴らしいドキュメンタリー映画が作られていたりすることに心強いものを感じた次第である。


