『アハマドの物語』の概要
| 原題/英題 | Voices from Gaza: Episode 1 Ahmed’s Story |
| 製作年 | 2025 |
| 製作国 | パレスチナ、日本 |
| 監督 | ムハンマド・サウワーフ |
| 時間 | 50分 |
| 配給 | アップリンク |
ガザの避難民キャンプで生活するなか、イスラエル軍のミサイル攻撃が直撃したアハマドは両脚と左手の指を4本失った。一緒にいた双子の兄や親戚は亡くなってしまう。そんな彼と家族のある一日の記録である。
ガザの映像制作会社アレフ・マルチメディアと東京の映画配給会社アップリンクによる共同プロジェクトの第1作目。
『アハマドの物語』の予告編
この映画で知ることができること
- イスラエル軍の非人道的な虐殺行為による被害の一端
- ガザにて、四六時中頭上を飛び回る監視ドローンの非常に不快な騒音
- 過酷な状況におかれるガザの人々が逞しく暮らす様子
この映画の背景
「ガザからの声」について
『ガザからの声』は、ガザに生きる人々の声を伝えることを目的としています。断片的なニュース映像やSNSの短い動画では伝えきれない、ひとりひとりの物語を世界に届けます。本作は、ガザに拠点を置くアレフ・マルチメディアと、東京のアップリンクの共同制作によって進められます。現地での取材はアレフが担い、アップリンクが編集、配信、劇場公開を担当します。
- 本作の撮影日は2025年5月21日、撮影場所はガザ・イスラーム大学周辺である
『アハマドの物語』の感想
あまりに理不尽に自分の一部のような存在だった双子の兄を失い、自身の両脚と左手の指4本をも失った少年が、それでも強い想いを持って夢を語る様に震えるものがあった。

涙が止まらなかったぞ…
それにしても冒頭から観ていてなんだかイライラしている自分に気づいたが、ずっとドローンの飛ぶブーンという音が鳴り止まないのである。不必要に低空を飛び、監視し、そして騒音で眠りを妨げ、生活の中で人々の集中力を欠かせる。避難を余儀なくされているガザの人々の安寧をとことんまで奪うイスラエルのやり方に腸が煮えくり返る思いである。特にエンドロール後、真っ暗な画面のなかドローンの音だけが大きな音で数分にわたって流れ続けるのだが、そんな中に身を置くことでなにかどす黒い想いが蓄積していくような、嫌な気持ちになってしまった。
余談ながら、ガザからの声 Episode3『9月のアル・ラシード通り』のデジタルパンフレットがUPLINKのnoteより公開されている。こちらは『アハマドの物語』・『ミュージシャン・アハマドのメッセージ』・『9月のアル・ラシード通り』の3つの作品を網羅した内容となっているため併せて御覧いただきたい。
本作はPrime VideoやU-NEXTでも鑑賞することができる。



